避けるべき地形

■【古典・歴史】メールマガジン
■【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル

現代語訳

およそ左右を絶壁に挟まれた谷間、四面が切り立っている自然の井戸、三面を囲まれた自然の牢獄、草木が生い茂って動けない自然の捕り網、自然の落とし穴、狭いほら穴状になった自然のスキマ、

こんな地形があれば、すみやかに立ち去って近づくな。

自軍はそういう地形から遠ざかり、敵には近づけさせるのだ。自軍はそういう地形を正面に置き、敵は背後に置くようにしむけるのだ。

原文

凡地有絶澗、天井、天牢、天羅、天陷、天隙、必亟去之、勿近也、吾遠之敵近之、吾迎之敵背之、

書き下し

凡そ地に絶澗・天井・天牢・天羅・天陥・天隙あらば、必ず亟やかにこれを去りて、近づくこと勿かれ。

吾れはこれに遠ざかり、敵にはこれに近づかしめよ。

吾れはこれを迎え、敵にはこれに背せしめよ。

現代語訳・朗読:左大臣光永

■【古典・歴史】メールマガジン
【古典・歴史】YOUTUBEチャンネル