用兵の九つの原則
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現代語訳
およそ用兵の原則は、高い場所にいる敵は攻めるな。丘を背にして攻めてくる敵を迎え撃つな。険しい地形には長居するな。
退却すると見せかけておびき出すのに釣られるな。勢いのある敵を攻めるな。エサに食いつくな。退却する敵を引き止めるな。
敵を包囲した時は必ず包囲網の一部分にスキを作れ。あまり敵を追い詰めてはならない。これが用兵の原則である。
原文
孫子曰、凡用兵之法、高陵勿向、背丘勿逆、佯北勿從、鋭卒勿攻、餌兵勿食、歸師勿遏、圍師必闕、窮寇勿迫、此用兵之法也、
書き下し
孫子曰わく、凡そ用兵の法は、高陵には向かうこと勿かれ、背丘には逆うること勿かれ、絶地には留まること勿かれ、佯北には従うこと勿かれ、鋭卒には攻むること勿かれ、餌兵には食らうこと勿かれ、帰師には遏むること勿かれ、囲師には必ず闕き、窮寇には迫ること勿かれ。
此れ用兵の方なり。
現代語訳・朗読:左大臣光永