戦う前に損得を計測する

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現代語訳

敵と戦う前に、その戦いによって得られるもの、失うものを天秤にかけて計測し、敵を刺激して動かして、敵がどんな基準で動くかを知る。

敵の態勢を丸裸にして「ここを攻めたら絶対負ける」「ここなら大丈夫だ」といったことを知る。

そして実際に小規模な戦闘をしてみてどこが手薄か、どこが守りが固いか、こういった情報を知るのである。

原文

故策之而知得失之計、作之而知動靜之理、形之而知死生之地、角之而知有餘不足之處、

書き下し

故にこれを策りて得失の計を知り、これを作して動静の理を知り、これを形して死生の地を知り、之に角れて有余不足の処を知る。

現代語訳・朗読:左大臣光永

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